借金返済で払い過ぎたお金を過払い請求で取り戻す

金融機関からお金を借りると、定められた利子をつけて借金の返済をする必要性が出てきます。
利子の金額は金融機関が定めることが可能ですが、法律の範囲内で設定することが定められているのです。 利息について定めている法律は利息制限法という法律と出資法という法律があり、それぞれが定める金利が異なっていました。
貸付を行う金融機関はできるだけ高い金額で貸付けたいと考えますので、高い方の金利を選びます。 それがグレーゾーン金利と呼ばれる問題で、一時期消費者金融から借金を重ねて返済できない方が増えたことが社会問題となったことから注目を浴びるようになった言葉です。
その後、法律により金利が一本化されたのですが、それ以前に借金をしてしまった方はいまだに高い金利のまま借入金の返済を続けている、あるいは、過去に返済の済んだ借金でも金利を多く払いすぎている可能性が考えられるのです。 それは債務者にとって大きな損になりますし、それが原因で借金の返済が苦しくなっている事も考えられます。
返済をしている方はその利息が法律に基づいた適切な物なのかどうかを調べてみて、必要に応じて過払い請求の手続きをしてみましょう。 過払い請求とは支払いすぎた利息を返還してもらうための手続きです。 弁護士や司法書士に相談して然るべき手続を踏んでもらうことで、払い過ぎた利息が戻ってくるのです。
過払い請求をするメリットは借金の総額が減ることです。 お金を借りるとその利息の金額が大きくなれば借金総額も増えてしまって返済が難しくなってしまうのです。 過払い請求をすることで利息が減り、借金が返しやすくなる方もいます。
また、完済した借金に関しても見直しをしてみましょう。 そのまま放っておいても払いすぎてしまった利息は戻ってきませんから損をするだけです。 手続きをすれば払い過ぎた分が戻ってきますし、それが信用情報に掲載されることもありません。
法律事務所や司法書士事務所を利用して返還請求
利息を払いすぎているかどうかを知るためには、過払い請求を請け負ってくれる法律事務所や司法書士事務所に相談してみることです。 借金返済を支援してくれるサイトではサイト上で簡単に金利の計算をすることが可能ですから、それを利用してみるのもいいでしょう。
法律事務所や司法書士事務所でも相談だけなら無料で乗ってくれるところがありますので、気軽に相談できます。 ただし、過払い請求をした金融機関に対しては今後お金の借入が難しくなってしまうことが考えられます。 それでも他に金融機関はたくさんありますし、借金の返済ができない、利息を払いすぎるよりはマシですから手続きをしたほうが断然債務者にとっては有利です。
銀行カードローンによる借入れ
ごく普通の会社員の私が、借金苦に陥ったのは、遊ぶお金欲しさに三井住友銀行のカードローンを作ったことがきっかけです。
50歳代前半の私の年収は約800万円です。 ある程度の収入があったので、三井住友銀行は、はじめから200万円の限度額を設定してくれました。
これを約1年で使い切り、三井住友銀行に相談したところ限度額を300万円に引き上げてくれ、その後420万円まで引き上げてもらい、私の借金は増え続けました。
消費者金融からも借金をしてしまった
このカードを限度額まで使い切った後は、消費者金融会社からの借り入れです。
気がつけば、3社から260万円の借り入れをしてしまいました。 まさに多重債務の状態ですが、その時の私にはその認識がありませんでした。 今、考えるとこれが借金の恐ろしさだと思います。完全に借金することに気持ちが麻痺していたのです。
お金が足りない状態の人がお金を借りても返せるわけがありません。 そのことに気がついたのは、もうどこからも借りることができなくなってからです。 私は、実家の両親と妻に告白し、お金を立て替えてもらい返済しましたが、家庭内での信頼は皆無状態です。
テレビをつければ、どのチャンネルでも銀行や消費者金融会社のカードローンのコマーシャルが放映されていますが、利用するにあたっては、借り過ぎないよう十分に注意する必要があると思います。 カードローンも上手に使えば、非常に便利なのです。 しかし、便利なゆえにリスクもあることを考えておくことが大事だと思います。